【宮崎のパワフルおかみ】ドライフルーツ・宮崎のみに畑(パリ)

生産者さん

今回ご紹介するのは、宮崎市内でドライフルーツや野菜を販売している”宮崎のみに畑(パリ)”さんです。
お店のおかみ、上地さんは新しい生産者さんたちの売り場を拡大するために、自分で「なんでもマルシェ」というマルシェを開いたり、野菜を作ったけど売り方が分からない生産者の方のために代わりに販売を行うなど、人との繋がりをとても大事にされています。
私自身お会いするたびに、パワフルで色んな事に挑戦している姿にいつも元気をもらえます。
今回は宮崎のみに畑(パリ)の上地さんにお店や商品についてお話をお伺いしました。

宮崎のみに畑(パリ)について

まず、私がお店の名前を聞いて思ったこと。
パリがお好きなのかな?ヨーロッパの方の野菜を育てているのかな?でした。
そんな疑問を持ったままお話をお伺いすると、全く予想だにしなかった答えが返ってきました。
パリは宮古島の方言で畑という意味なんです。
上地さんは宮古島で生まれ育ち、その後宮崎に来ました。
名前をつける際、宮崎を入れたいという思いと大好きな宮古島の雰囲気も入れたいと思い、この名前に至ったそうです。
お話の端々から生まれ故郷の宮古島も今住んでいる宮崎もとても大事にされているのが伝わり、ほっこりした気持ちになりました。

マルシェの様子

今回は、上地さんが主催している「なんでもマルシェ」にお伺いしました。
こちらのマルシェは宮崎市田吉にあるBackereis of Sweet Gardenというパン屋さんの場所を使用して開かれています。
上地さんは自分の畑で収穫した無農薬の野菜とドライフルーツ、他の生産者さんの野菜を代理で販売していました。

宮崎のみに畑の商品写真
宮崎のみに畑で人気のドライフルーツ、入れるだけでできる味噌汁用の乾燥野菜。

私も上地さんのドライフルーツを何度かいただきましたが、噛めば噛むほどフルーツの自然の甘みが出てきて、手が止まらなくなります。
手も汚れないのでデスクワークのお供にぴったりでした!
みかんのドライフルーツを紅茶に入れてオレンジティーにしたり、ヨーグルトに入れたり、、
ドライフルーツは長持ちもしますし様々な食べ方があり、食べるたびに魅力を感じます!

ドライフルーツを作ったきっかけ

そこでドライフルーツを作るようになったきっかけを上地さんにお伺いしました。
前職がスムージーを作る会社で働いていたそうで、その時に余った果物や野菜たちをいつも会社の人たちで持ち帰っていたそうです。
最初はスムージーやジャムにしていましたが、宮古島では果物が豊富ではないため果物を食べる風習がなく、なかなか消費しきれずに悩んでいたところ、会社にドライフルーツを作る機械があることを知り、始めはお客様のおまけとして渡すように作っていました。
しかし会社ではその取り組みが段々と減っていき、ふと「自分が元気じゃないと機械も使えない。」と思い、個人で買ったまま使わずに置いてたドライフルーツの機械を引っ張り出して、お家で作り始めたそうです。
そのタイミングでマルシェに参加し、自分で作ったドライフルーツや野菜を販売していたところイベント主催者の目に留まり、ドライフルーツを大変気に入られたことがきっかけで様々な出会いが生まれ、自分でドライフルーツや野菜を販売することを決めたそうです。
現在はドライフルーツ、野菜以外にもお味噌汁などにすぐ入れて使える乾燥野菜や酵素ドリンクなど様々な商品を展開しています。

コロナ禍での変化

コロナ禍で外のイベントやマルシェが軒並みなくなっていったそうです。
その後宮崎は段々落ち着いていき、イベントを開催するか主催者の方が生産者さんたちに出欠をとっていた時に上地さんは二つ返事で行くことを決めました。
イベントをやる人がいなかったらお客さんの来る場所がない。
 ”今は行くところがない”というお客さんの声を聞いたときに私は絶対に休まずに行こうと思った。
 自分が気をつけてやれば良いだけだと思った。

とおっしゃっていました。
商品は無理に買わなくていいから、顔を見にきてくれるだけでいい。
「元気だった?」そんな会話ができる場所を取り戻したいと考えていたようです。
でもやっぱり”買わなきゃ”という気持ちが親しい人でも出てくるので、それなら野菜だったらみんなが使うし買いやすいと考え、野菜は100円などお手頃な価格設定にしています。

インタビューを通して

上地さんとは色んなマルシェを通じて何度かお会いしているのですが、いつも笑顔でお客さんや生産者さんのために自分から動いて挑戦し続ける姿にとても勇気をもらえます。
多くのお客さんから「酵素ドリンクの作り方が知りたい」「お買い物袋で野菜を育てる方法が知りたい」との声をいただくみたいで、「今後は”売る”だけではなく”学べる”教室を開けたらいいな。」と、嬉しそうに話してくださいました。
とりあえずやってみる精神と人との繋がりを大事にする上地さんの周りにはいつも笑顔が広がっています。
私も誰かのためになる、そんな働き方がしたい。そう思わせてくださるインタビューでした。

宮崎のみに畑(パリ)の参加している活動

なんでもマルシェ
住所:宮崎県宮崎市田吉字下鶴895-1
新しい人でも売れる場所を作りたいと「なんでもマルシェ」を開きました。
マルシェは大規模になればなるほど新規参入が難しいらしくなるそうです。
名前の通り”なんでも”なので農家の方はもちろん、ハンドメイド雑貨の方や植物販売の方など販売する商品を限定しないマルシェになっています。

宮崎おかみさん会
上地さんは「宮崎おかみさん会」という組織に属しており、宮崎市で開催される街市やイベントの販売(ブース)を行っています。
会員の方がブースを行い、その一部の売り上げを「子ども食堂、DV支援、犬・猫の譲渡会」に寄付するために、日々活動しています。

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