今回ご紹介するのは、宮崎県東諸県郡綾町で4種類のきのこを栽培している”しげながきのこ”さんです。
「お客様に美味しいと思ってもらえるものを提供したい」「健康な商品を提供したい」という思いで、使用する原料や無農薬での栽培にこだわっています。
今までは捨てられていた部分を使って”きのこのおしり”や”きのこパウダー”などを考え、フードロス削減にも貢献しています。
今回はしげながきのこ綾観光農園の3代目である重永さんに工場の中を実際に見学させていただき、きのこや会社についてのお話をお伺いしました。
各種のきのこ紹介
しげながきのこでは、現在「ぶなしめじ」「綾ひめたけ(エリンギ)」「ひらたけ」「ホワイト」の4種類を生産しています。
種類ごとに食感や味、特徴が変わります。
●ぶなしめじ
グルタミン酸やアスパラギン酸などの旨味成分が豊富。苦味もあり、クセになる味。
●綾ひめたけ(エリンギ)
切り方で様々な食感が楽しめる。低カロリーで食物繊維質の含有量が多く、鉄、カリウム、リン、ナトリウム、マグネシウム、亜鉛などミネラルが豊富。
●ひらたけ
歯応えがよく、いい出汁が出る。ビタミンB群や食物繊維が豊富。
●ホワイト(白しめじ)
コリコリとした食感で見た目も美しいのが特徴。
きのこは全て無農薬で、原料には宮崎県産の杉のおが粉を使用し、杉おがの細粒にまでこだわることで食味や食感も違ってくるそうです。
また岐阜県で産出される麦飯石という鉱物を使用しており、麦飯石はとてもミネラルが豊富なので土や水を活性化し、きのこの旨味が上がるそうです。
大手の会社はかなりの量を作るので原料調達が難しいらしく、しげながきのこではそこを怠らないように気をつけているそうです。
保存方法は冷蔵か、冷凍での保存が良いそうで冷凍の際は先にカットしておくとすぐに使えて便利です。
きのこは冷凍すると繊維が壊れて旨みが出るらしく、重永さんは冷凍がおすすめだとおっしゃっていました。
ポイントは解凍せず、冷凍のまま料理で使うことです!解凍してしまうと水分が出てデロンとしてしまうのでご注意くださいね。
農園について
こちらは培養室です。
培養室ではきのこの菌をビンの中に増殖させるために室温を21度に設定し管理しています。
大量のビンが培養されていました!
こちらはぶなしめじ室です。
ぶなしめじのビンが隙間なく並べられていました。
こちらは綾ひめたけ(エリンギ)室です。
この大きい綾ひめたけは焼肉屋さんなどに卸すそうです。
こちらがホワイト(白しめじ)です。
私はあまり馴染みのないきのこだったのですが、色が真っ白で本当に綺麗でした!
こちらがひらたけです。
今更ですが私はきのこは木に生えるものだとばかり思っていたので、今回の工場見学は最初から最後まで驚きの連続でした。
きのこは「自分はこのままでは消えてしまう!危ない!逃げろ!」となるとニョキニョキと生えてくるみたいで、きのこに緊張感を与えるのが何よりも大事みたいです。
なんかふふっと笑ってしまいますよね。
きのこを生産するきっかけ
重永さんは3代目で、元々は重永さんの祖父が宮崎県国富町にある小さな工場でしめじたけの生産をしていました。
今年で会社が創業32年で重永さんの年齢も32歳。
「生まれた時からきのこが目の前にあって、自然と自分もきのこ屋さんになるんだろうな」と思っていたそうです。
重永さんにとってきのこはとても身近な存在だったことが分かります。
きのこのおしりシリーズ誕生秘話
元々は捨てられていたきのこの根元の部分でしたが、フードロス削減と排気量削減のためにおがくずを丁寧に取り除き、工場でカットして綺麗な状態で提供しています。
実はこの部分はとても栄養価が高く美味しいため、バターソテーや天ぷら、炊き込みご飯など食べ方は無限大です!
コリコリと歯応えが良く、味も濃いのでとてもいい出汁が出るみたいですよ!
他にもきのこのおしりシリーズではこちらのきのこのパウダーも販売しています。
ぶなしめじ粉・ひらたけ粉・えりんぎ粉の3種類があり、お料理に少し加えるだけで手軽に栄養素が得られます。
お味噌汁に入れたりハンバーグや餃子のタネにまぜたりカレーの隠し味として使えます。
こちらのパッケージの可愛いきのこたちは重永さんのお姉さんがデザインされたそうです。
可愛らしいデザインにほっこり、笑顔になります。
こちらのきのこたちのLINEスタンプも出ているので是非チェックしてみてくださいね!
インタビューを通して
重永さんとは今回初めてお会いしたのですが、とても優しくて柔軟な方だなという印象が芽生えました。
工場見学やインタビューの際の質問にも一つ一つ丁寧にお答えいただき、この1日できのこについて詳しくなれた気分になり、とても嬉しかったです。
色んな用途やイベントできのこを食べてもらえるようなアイデアを持っていて、そのアイデアを聞くだけでとてもワクワクしました。
フードロス削減のために小さくて廃棄しているエリンギベビーの計り売り(ピタリ賞はタダ)をしたり、先ほどご紹介したきのこのおしりの販売など、きのこ全てを味わってほしいという重永さんの思いを強く感じました。
しげながきのこ綾観光農園は、どなたでも工場見学が出来ます。(素敵なプレゼント付き)
きのこ好きさんで是非綾町に行かれる際は立ち寄ってみてくださいね。
(小学生以上は500円/要予約)
しげながきのこ綾観光農園の詳細
【公式HP】
【通販サイト】
●ポケットマルシェ
https://poke-m.com/producers/328477
●食べチョク
https://www.tabechoku.com/producers/24155
●産直OWL
https://owl-food.com/sellers/1954
●メルカリ
https://jp.mercari.com/user/profile/289157713
【公式SNS】
Instagram→@shigenagakinoko
Facebook→しげながきのこ
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